高校は普通科で学んでおりましたが、もともと電気への関心がありました。大学入学直前に経験した東日本大震災でその関心はより高まりました。自宅が数日間停電した後、電気が灯った時のあの感動は忘れられません。大学でも電気について学び、就職活動を考えるときには電力会社に就職したいという思いが固まっていました。東北・新潟地域における生活の原動力となる電気を供給することで地元の生活を支えてきた実績と、これまで学んだ電気の知識を活かせる企業という視点で考え、当社を志望しました。
古くなった鉄塔の建替や、お客さまに電気を送り届けるために新規で鉄塔を建設する設備工事を担当しています。また、建設のために計画を立案し、現地調査、技術的な検討、工事計画、工事管理、検査など、さまざまな工程を経て工事を実施します。鉄塔の設備工事は、調査・測量だけでも1年ほどかかり、標準的な工程ですと完成までにだいたい約3〜4年かかるので、長期にわたる仕事と言えます。それだけ長い時間携わってきたものが完成し、無事送電できたときは他では味わえない達成感があります。また、鉄塔は地質や地形、自然状況など地域の特性に合わせて設計が変わるため、形状の検討も重要な業務です。施工会社の方々や地域の皆さんと関わりながら慎重に検討し、その地域に最適な鉄塔を設計・建設することにやりがいを感じます。
● | 8:30 | 出社・メールチェック |
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9:00 | 鉄塔工事の立合 出来上がりと工事現場の安全性をチェックします。 |
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12:00 | 昼休憩 工事現場近くの飲食店で昼食をとります。 |
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13:00 | 鉄塔工事の立合・検査 引き続き安全性のチェックや実際に新設鉄塔に上って検査することも。 |
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15:00 | 工事設計。資材手配・資料チェック 次の工事の設計、資材の手配、提出資料のチェックや打ち合せ資料の作成をします。 |
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19:30 | 退社 | |
● | 20:00 | 帰宅 |
鉄塔一基を建設する工事でも、さまざまな検討やトラブルがあります。工程上順調に進むこともあれば、思いもよらないトラブルの積み重ねで思うように進まない場合も少なくありません。例えば以前、現地の地質調査で想定外の大きさ・量の岩が出てきたとき、岩の処理をどうするかは工事を進める上で大きな課題となりました。そういったときに、工事担当者だけでなく、上司や同僚、施工会社の方々と一丸となって考えて、周辺地域や工事の進捗への影響を最小限にする適切な処理方法を選び取ることができました。課題を乗り越えて無事に鉄塔が完成し、送電できた時は喜びもひとしおでした。
当社では、ドローンやAI、RPAなどの新技術を活用し、コスト低減に向けた自動化が進んでいます。このような技術を取り入れていく中で、ただ与えられるのではなく、どう業務に活用すれば業務効率化ができるか、質を高めながらコストを抑えることができるのかを自分で考え、現場の視点で提案できるようになったことが成長できた点だと思います。
先にも話した通り、今後はドローンを使った調査・点検や、設備の劣化を判定するAIなど、新技術を多く取り入れた業務改善がどんどん進んでいくと思います。こういった新技術に対する知見を深め、他の事業所の方々とも情報交換を行い、どのように業務に役立てていけるかを考えることに挑戦していきたいです。
就職すると何十年と会社に勤めることになります。就職活動では自分がどのような職場で、何をしたいのかをよく考え、友人や周囲の意見をよく聞いて、自己分析を十分に行った上で望むことが大切だと思います。自分の芯となるものをしっかり持っていれば、迷わずに挑戦できるはずです。大変なことも多いと思いますが、後悔がないように頑張ってください。
就職を機に購入した愛車で、いろいろな場所へドライブすることが趣味です。当社は転勤などで普段は行くことのないさまざまなエリアに赴く機会があるので、各県の観光地を訪れたり、その地域ならではのグルメを味わったりするのも楽しみの一つです。長期休みの際には、同期と釣りやキャンプを満喫することもあります。