東北・新潟地域は広大な敷地と自然環境に恵まれ、再生可能エネルギーのポテンシャルが豊富に賦存しています。この環境下において、当社は、国内の地熱発電設備容量の約45%を占める地熱発電所と国内最大の個所数を誇る水力発電所を開発してきました。現在は、「カーボンニュートラルチャレンジ2050」のもと、これまで以上に再生可能エネルギーの最大限の活用に取り組んでおり、風力発電を中心に、200万kWの開発を目指しています。当部門は、再生可能エネルギー事業を推進するため、2020年7月に新たな部門として設立されました。再生可能エネルギー電源の「開発」と「運用・保守」の両面から、再生可能エネルギーの導入拡大と持続的な活用に努めていきます。
具体的には、風力発電を主軸に、太陽光発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギー全般について、開発、運用・保守、電源リプレース事業などに取り組んでいます。開発については、当社単独で取り組むだけでなく、導入拡大の加速化などの観点から他の事業者との共同開発による検討も進めています。運用・保守事業については、再生可能エネルギーのライフサイクル全般に関与し、再生可能エネルギー発電事業の持続的・安定的な運営をサポートするという観点から、2021年4月に再生可能エネルギー電源の運用・保守事業を担う新会社を設立し、サービスを展開しています。
近年、再生可能エネルギーを取り巻く事業環境は大きく変化しています。世界的には、環境意識の高まりを背景としたESG投資の重視傾向などに伴い、再生可能エネルギーの導入量が急激に増えています。日本においても2050年のカーボンニュートラルの方針が表明され、2030年度に向けて温室効果ガスを2013年度から46%削減する目標が示されています。こうした状況を踏まえ、当部門では、これまで当社グループが培ってきたノウハウや人材を活用しながら、200万kWの開発を加速化していきます。
急速に発展する再エネ分野に挑む
就職活動時は、私を育ててくれた地元(東北・新潟地域)で働きたい、貢献したいという思いが強く、その思いを果たせる会社として当社を選びました。また、当時、仙台火力発電所において石炭火力からガスコンバインド火力へのリプレース工事が行われており、自分もいつか大規模電源開発のような大きなプロジェクトに携わりたいと考えていました。現在、私が取り組んでいる再生可能エネルギー分野は、近年急速に市場が拡大しており、これまでの電気事業と比べて環境変化が早いと感じています。こうした状況の中で、当社が再エネ事業を推進するために、常にアンテナを高く張り、業界の動向や海外における先行事例の取り組みを注視して、情報収集するように努めています。 |
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キャリアサマリー
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再エネの新規開発・事業参画に従事
当社が責任を持って再生可能エネルギーを長期的かつ持続的に活用するためには、開発から運用・保守、リプレースに至るまでのライフサイクル全般に関与することも重要であり、その中で私は現在、再生可能エネルギー電源の運用・保守事業を担当しています。再生可能エネルギー先進国である欧州の有識者との会議や、参画している風力発電プロジェクトの打ち合わせ、先端技術の部内勉強会などのほか、既に風力発電設備が数多く導入されている欧州へ視察に行くこともあります。 |
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新会社設立という大きな挑戦
企画・開発部は当社内でも新しい組織であり、洋上風力開発など、当部門が取り組むものは新たな挑戦ばかりです。こうした中で、私は再生可能エネルギー電源の運用・保守事業の事業化に挑戦し、新たなビジネスを展開するための新会社の設立に取り組んできました。以前は、既存の発電事業の延長線上で収益拡大やコスト低減等を意識して取り組んでいましたが、新たな事業を検討し、新会社設立に向けた取り組みを行うことで、より一層ビジネスとしての意識を持つようになりました。事業化の検討に際しては、技術的な知見に加えて、経営面の知見なども必要であったため、日々助言をいただきながら業務に取り組むことで、幅広い知識や考え方を身に付けられたと思います。 |
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“変わる”ではなく“変える”意識で取り組む
電力業界の事業環境は大きく変化しており、当社も変革に取り組んでいます。これまで築いてきたものを“変える”ということは、仕事に限らず容易なことではありませんし、不安に感じることも多々あると思います。しかしながら、変化の発展段階、その先の未来には、チャンスがあると前向きに考え、遊び心を持ちながら仕事を楽しむ気持ちで挑戦しましょう。周りの状況変化を待ちながら“変わる”という受け身の姿勢ではなく、ぜひとも自分が“変える”という意識で仕事に取り組み、10年後、20年後を想像しながら、ともに再生可能エネルギーのポテンシャルの大きい東北・新潟地域の発展に貢献していきましょう。 |