安全確保を大前提に、コスト面・環境面に優れた原子力発電へ
原子力部門では、再稼働を果たした宮城県の女川原子力発電所2号機の運転・管理、再稼働を目指す同発電所の3号機、青森県の東通原子力発電所1号機の運転・管理および審査対応などの業務を担っています。また、女川原子力発電所1号機については、安全確保を最優先に廃止措置に係る業務に取り組んでいます。東日本大震災の発生時、国内の原子力発電所で震源に最も近かった女川原子力発電所では、1号機と3号機が通常運転中、2号機が原子炉起動中でしたが、3基とも設計どおり原子炉が自動停止しました。また、津波によって自宅を流された方など多くの近隣住民の方々が女川原子力発電所に避難されてきたことから、発電所構内へ受入れました。定期検査のため停止していた東通原子力発電所は、地震や津波による設備の被害はありませんでした。このような実績とともに、私たちはさらなる安全確保を目指し、原子力安全に関する全ての取り組みを実践するとともに、地域の理解と信頼向上に努めていきます。
※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。
入社理由
私が就職活動を行うにあたり一番に掲げていたことは、世の中に貢献できる仕事がしたいということです。さまざまな業種がある中で自身の希望と照らし合わせながら企業研究を行い、徐々にインフラ事業の仕事をやってみたいと考えるようになりました。その中でも電気は日々の生活になくてはならないものです。電気を支えることは利用する地域全体を支えることになり、これほどやりがいのある仕事はほかにないと考え、当社を志望しました。
現在の仕事とやりがい
原子炉設備の点検や補修の管理を行っています。原子力発電所はいくつもの設備を有しており、一つでも欠かすことのできない重要なものばかりです。そのため日々設備の維持管理を行うことが発電所全体の安全にもつながることから、この仕事に誇りをもって取り組んでいます。たとえ一つの設備を管理するだけでも一人ではなく、多くの関係者と仕事をする必要があります。時に調整も行いながら一つの目標に向かって仕事を行うところに難しさも感じつつ、任される業務も増え、面白さ、やりがいを見出しています。
印象的なエピソード
入社一年目で経験した運転当直業務が印象に残っています。それまで机上で知識を習得していたのですが、いざ現場に行くと見るものすべてが新鮮で「百聞は一見に如かず」とは、まさにこのことだと衝撃を受けました。設備の大きさや複雑さは想像以上。点と点だった知識が線としてつながっていく感覚を日々実感しました。この経験を忘れずに、まずは自分で現場へ足を運び、自分の目で見ることを大切に業務に取り組んでいます。
東北電力はこんな会社
当社は設立から70年を超える歴史ある会社です。そのため入社時は社内も堅い雰囲気の中仕事をこなすのではないか、馴染むことができるのだろうかと不安を抱えていました。しかし、いざ仕事をするようになると当初持っていたイメージとは異なり、わからないことがあると、上司や先輩方は私の成長につながるよう、自分で考え、自力で正解に辿りつくように指導してくださるなど、安心して業務に邁進できるとても雰囲気の良い職場だと感じています。
車の運転が好きなので定期的にショッピングに出かけています。同期と一緒にレコードを探したり、おいしいものを食べたり、普段行かないようなところにも足を伸ばしてみたりすることもあります。またクロスバイクに乗って、行く先を決めないサイクリングも良いリフレッシュになっています。最近では高校時代の友人たちとのオンラインゲームで、お互い近況報告しながら遊ぶのも楽しみの一つです。暮らす場所も業種もバラバラなので、お互いの話がとても新鮮です。
08:45
朝のミーティング
グループ内で当日行われる作業など予定について情報共有を行います。
09:30
各種設備の点検
自ら現場に足を運び、状態を確認します。
12:00
昼食休憩
同期と社員食堂で食べることもあります。
13:30
事務作業
設備管理に必要な申請など、机上業務を行います。
15:00
作業予定の作成
翌日行われる作業についてまとめ、関係箇所に周知します。
17:00
夕方のミーティング
グループ内で業務の進捗状況や翌日の作業について情報共有を行います。
成長できたと思うこと
入社当初は仕事に関する知識が膨大で、先輩方についていくだけで精いっぱい。わからないことがあるたびに、同期で教えあったり、先輩に相談を繰り返していました。その甲斐もあり、今ではこれまでの知識や経験を生かして指示の意図を汲み取り、より広い視野を持った業務ができるようになったことに自身の成長を感じています。
今後の目標
部署異動して間もないこともあり、担当設備の理解に一番力を注いでいます。まずは今の仕事を確実にこなせるように、一歩一歩前進していきたいと思っています。社内には仕事のプロとしても人としても憧れる先輩たちがいます。今後も原子力事業の知識を幅広く身につけ、私もこの人になら仕事を任せられると言ってもらえるような唯一無二の人財になりたいと思っています。そして、女川原子力発電所で作られる電気を、地域の方が安心して利用する暮らしを実現したいです。また、資格取得も目標の一つです。危険物の資格は将来的に業務で必要になる可能性があり、自主的な取得に取り組んでいます。また、世界の原子力発電所の状況が、当社の発電所のあり方や業務にも関わると思うので、英語力を強みにできるよう、語学の資格も目指すなど、マルチに活躍できるよう自己研鑽に努めています。
早めの行動が成功への第一歩
何事も「早めにやる」ということの重要性は、社会人になった今、とても感じています。大学生であれば研究活動、そして就職活動も早めに取り組むことが自分のためになるはず。もしも何か迷っていることがあれば、早めにどんどん行動を起こすことが、成功への一歩ではないかなと思います。また、私もそうでしたが、誰しも社会人になるときは不安があると思います。当社は必ず周りに助けてくれる人がいて、自分らしく仕事ができる場所だと感じているので、ぜひそういった環境で働いてみたい人には、挑戦してもらいたいです。
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