変電設備の維持管理・運用を担う電力供給の要
変電所は、発電所でつくられた電気を効率的にお客さまのもとへ運ぶため、電気を集めて、電圧を変換し、次の変電所や配電線に電気を分配する中継地点の役割を担っている場所です。また、送電線や配電線に電気的な事故や故障が発生した場合に、公衆災害を防ぐため電気の供給を一時的に停止し、その後、事故原因を除去して迅速に復旧するよう、送配電設備を保護する役目も、変電所が担っています。変電部門は、電力流通の拠点である変電所の工事・維持・運用に関する業務に従事しており、品質の良い電力を安定的に供給することを使命としています。また、再生可能エネルギー電源の主力化に向けた取り組みにも力を入れており、時代の変化に柔軟に対応しながら、安定した電力供給を支えています。
※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。
入社理由
大学、大学院で電気エネルギーについて学んだ経験を活かし、多くの人々の生活基盤を支える仕事がしたいと考えて当社を志望しました。また、大学生の頃に参加した「新仙台火力発電所」の学外見学や就職説明会などをきっかけに、数十年単位で地域と一体となって電力の安定供給に取り組む姿勢に感銘を受けたことも志望理由の一つです。学外見学では女性技術者の座談会が行われていて、女性が活躍できる職場であると感じたことも魅力でした。
現在の仕事とやりがい
電力の安定供給を支える変電所の設備は、定期的に、外観点検や事故を正常に検知できるかどうか点検を実施します。点検工事の実施にあたり、点検対象設備を停止するための資料や、安全に作業を行うための資料などを作成し、点検当日の工事に立会うのが主な業務です。毎月の点検工事に向けて、約2カ月前から書類作成や上司との確認・打ち合わせにより準備を進めるため、逆算して物事を考える力が鍛えられました。変電所は電力の安定供給の要であり、変電設備の健全性を維持していく仕事にやりがいを感じています。
印象的なエピソード
仕事になかなか慣れることができず不安に思っていたとき、先輩や上司の方々に「この仕事は10年続けてようやく一人前になれるんだ」とおっしゃっていただきました。その言葉を聞いて、何事も継続することが大事だと感じ、できないことに卑屈にならずコツコツがんばろうと思えるようになりました。
東北電力ネットワークは
こんな会社
入社前に思っていたより、現場に行くことが多いです。また作業一つひとつに対して、安全最優先で行動しています。職場全体に業務効率化や改善の意識があり、変化することを躊躇しない雰囲気があります。若手からベテランまでいろいろな年代の方がいますが、コミュニケーションを取りやすい環境が整備されているので働きやすい職場です。
帰りが遅くなることもあるので、休日はできるだけ家の掃除をしたり、作り置きの料理をしたりして過ごしています。ときには近所に住む友人と待ち合わせて、居酒屋めぐりに出かけることも。おいしいものを食べるのが、何よりのご褒美です。
09:30
変電所に到着・機器操作開始
作業員に安全最優先で行動するように注意喚起しながら、
工事に立会います。
12:00
昼食休憩
変電所でランチ。同僚と外食をすることも。
17:00
工事終了
次の日も作業があるときは、打ち合わせ内容をもとに調整をします。
18:00
事務所に到着
漏れのないように工事の進捗等を上司と情報共有します。
成長できたと思うこと
以前の私は何をするにも遠慮がちなタイプでしたが、「一人で抱えていても前に進まない」と実感してからは、わからないことはどんどん質問できるようになり、やってみたいことにも意欲的に取り組めるようになりました。また、資料を作る際の事前準備が手際よくできるようになったことも成長を実感できるポイントです。
今後の目標
点検工事を担当するグループに配属され、初めて扱う書類も増えたので、まずは流れを理解できるようになりたいと考えています。また、DXに関する知見を取り入れた業務論文を作成するなど、働きながら学びを深められる環境に感謝しつつ業務に取り組んでいます。変電部門は、点検工事を担当する以外のグループもあり、それぞれのグループで業務内容が変わりますし、希望すれば制御所に勤務することも可能です。まずはしっかり経験を積んで何が自分に向いているのか、見極めていきたいと思っています。
自分を信じ、納得のいく選択を
就職活動は自分の性格や適性、考えを振り返る良いきっかけになります。ぜひ企業との“相性”について深堀・検討を重ねて、自分が納得いく選択をしてください。また、目の前のことに集中して突き詰める姿勢は、必ず仕事にも役立ちます。何事にも粘り強く、途中で投げ出さずに取り組むことで達成感を感じられることもあるはずです。悩みは尽きないかと思いますが、良い結果になることを祈っています。
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