原子力部門

#技術 
安全確保を大前提に、コスト面・環境面に優れた原子力発電へ
原子力部門では、再稼働を果たした宮城県の女川原子力発電所2号機の運転・管理、再稼働を目指す同発電所の3号機、青森県の東通原子力発電所1号機の運転・管理および審査対応などの業務を担っています。また、女川原子力発電所1号機については、安全確保を最優先に廃止措置に係る業務に取り組んでいます。東日本大震災の発生時、国内の原子力発電所で震源に最も近かった女川原子力発電所では、1号機と3号機が通常運転中、2号機が原子炉起動中でしたが、3基とも設計どおり原子炉が自動停止しました。また、津波によって自宅を流された方など多くの近隣住民の方々が女川原子力発電所に避難されてきたことから、発電所構内へ受入れました。定期検査のため停止していた東通原子力発電所は、地震や津波による設備の被害はありませんでした。このような実績とともに、私たちはさらなる安全確保を目指し、原子力安全に関する全ての取り組みを実践するとともに、地域の理解と信頼向上に努めていきます。
再稼働ではなく再出発の認識で、
安全対策をこれからも

現在は、再稼働した女川原子力発電所2号機の運転・管理に注力しています。2号機は「再稼働」というよりも「再出発」であるという認識のもと、新規制基準や最新の知見、地域特性などを踏まえた地震・津波対策、重大事故対策などに加え、緊急時における対応手順・体制の整備といった、ハード・ソフトの両面から安全対策を実施しました。しかし、「安全対策に終わりはない」という信念のもと、教育・訓練を継続的に実施しています。

地域との信頼関係を
強化していく

今後も、お客さまに安定かつ低廉な電力を供給するとともに脱炭素社会の実現に向けて、原子力発電所の安全性を高めつつ、稼働率向上およびコスト削減等による収益力強化を推進していきます。そのためには、地域社会との信頼関係が必要不可欠です。これまでも取り組んできた発電所員による原子力発電所周辺地域全戸訪問や、地域行事への参加等を通じた交流を継続し、当社原子力発電所の状況を発信し続けることで、長年培ってきた地域の皆さまからの信頼をさらに強化し、誠心誠意、安全性向上に向けて取り組んでいきます。

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