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Field & People、部門・社員紹介

つくる

水力部門

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国内最多の発電所数を有する水力発電を有効活用し、低炭素社会を実現

水力部門は、東北・新潟地域の豊かな自然環境を活かし、CO2排出量が少なく再生可能な純国産エネルギーである水力発電に取り組んでいます。その環境への負荷が少ないクリーンな水力エネルギーを有効活用し、国内最多である205個所の水力発電所の計画・設計・建設から運転・保守という一連の業務を通じて、発電設備の安定運転と低炭素社会の実現に努めています。

発電電力量増加など
利益の創出を目指す

2020年の発送電分離後、特に利益を生み出す水力発電所、『稼ぐ水力発電所』を目指しています。例えば水力発電所の保守点検作業を行う際、発電所を一時停止して行いますが、点検工期短縮などによる発電所設備利用率の向上を検討しています。また、老朽化が進む発電所施設に関しては、発電電力量増加に向けた改修工事を行うなど、重点的に取り組んでいます。

環境に配慮し地域と共存する発電所に
デジタル技術を活用しスマート化へ

クリーンエネルギーを有効活用して、利益を生み出しながらも環境面や自然の生態系への配慮、地域への影響といったバランスを考えて、発電所の運用を心掛けています。一例として、発電所のダムでは、「魚道」を設け、魚が上りやすい環境を整備するなどの取り組みを行っています。
一方、水力発電所は山間部に位置している場合が多く、発電所までの移動時間や厳しい自然条件などにより運用・保守が影響されることもあるため、水力発電所の運用・保守のさらなる信頼度向上が課題の1つとなっています。そのため、部門全体でデジタルイノベーションを推進し、IoTをはじめとする新技術の導入により、設備データの自動収集化や設備不具合の予兆検知および運転・保守業務の遠隔支援といった運用・保守の効率化や省力化を検討し、水力発電のスマート化に取り組んでいます。

社員紹介

Takumi Murashita

村下 卓美

技術系
東北電力株式会社
水力部(水力電気)
理工学部 理工学研究科卒(2012年入社)

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PROFILE
個性や特徴の異なる発電所に対応

電気は、電気そのままの利用ではなく、熱や機械、情報通信などさまざまな形に変換されて利用されており、社会に浸透しています。そのようなエネルギーを、発電してから送電するまでの一貫した事業に携わりたいと思い、当社を志望しました。私は入社から水力発電所や変電所の業務に、入社6年目からは主に水力部門の業務を従事しています。水力発電は水が高いところから低いところへ流れる時の位置エネルギー(落差)を利用して発電を行っており、その落差と水車に流れる水量(使用水量)によって出力が変化します。水力発電所ごとにその落差や使用水量などの諸元が異なっており、各所特徴や個性があります。トラブル対応や点検・修繕において、これまでの経験が同じように通用しないこともあり、そこにやりがいを感じています。また、水車発電機の分解点検では図面だけでは分からないことを発見できるうえ、分解組立の方法が各水車の型式によって異なることもあり、新鮮な気持ちを味わうことができるのも魅力です。

キャリアサマリー
2~5年目
天候によるトラブルを乗り越えた経験

高田技術センター発変電課(当時)や長岡技術センター発変電工事課(当時)で、発変電所の変圧器や遮断器、水車発電機の点検・修繕工事立会や、仮設電源車を利用した機器点検に従事しました。ある設備の点検を行なおうとした際に、予定していた設備が落雷によるトラブルで点検ができなくなってしまい、計画の練り直しが発生したことがありました。雷の多い地域ではありましたが、このような経験は初めてだったので、仮設電源車の接続方法や点検工程の練り直しに苦労したことを覚えています。結果として、1年越しで点検を実施することができました。

6~8年目
水車発電機細密点検工事を担当

会津発電技術センター水力電気課に配属され、宮下発電所の4号水車発電機(フランシス水車 最大出力:21,000kW)と大川発電所(カプラン水車 最大出力21,900kW)の2件の水車発電機細密点検工事を担当しました。発電機細密点検工事は、機器を一から分解し、細部まで点検する作業であり、およそ6〜8ヶ月ほど水車発電機を停止し、分解・点検・修理・組立・試験までを行うとても大掛かりなものです。これまで図面でしか見たことがなかった水車発電機の構造を、細部にわたって実際に見て確かめることができた経験は、とても貴重でした。

MISSION
利益創出と業務効率化へ向けて

今の職場の主な業務は水力発電所の点検・修繕工事の計画・運営が主な業務です。計画作成においては、各事業所の意見を取りまとめ、効果的で最適な修繕方法を検討しているほか、各種工事の円滑な実施に向けて、土木建築部門や事業戦略部門等、多岐にわたる部門との連携を図りながら対応を行っています。また、部門として作業工法の見直しによる水車発電機停止日数短縮による発電電力量増加、点検周期の見直し、既設機器の仕様スリム化、デジタルイノベーションによるコスト低減や業務効率化などにも取り組んでおり、日々さまざまな課題を検討しています。個人の目標としては、『稼ぐ水力発電所』の実現に向けた最適な設備構築ができる人材になるため、水力発電所に係る様々な工事を計画から実施まで携わり、経験を積んでいきたいと考えています。

CHALLENGE
自ら提案し、業務改善を推進

入社3年目に若年層を集めたグループを作ってリーダーとして業務管理を行ったことです。若年層は業務に慣れていないことから1人で抱え込むこともあり、点検・修繕業務のための書類作成などが滞ることがあったため、円滑に仕事を進めることができないかと考え、私がリーダーとなり提案しました。各担当の点検・修繕業務スケジュールを作成し、毎週進捗状況をミーティングで確認することで、グループ全体の業務の把握を行い、場合によっては業務の割り振りを行いました。この取り組みによって、それぞれの業務をグループ全体でフォローし合う雰囲気が醸成されたことで円滑に業務を進めることができました。また、リーダーシップを取る気持ちが芽生え、「できない理由よりどうしたらできるかを考える」といったポジティブな考えを持つようになったと思います。現在も、次年度以降の修繕計画を取り纏めるにあたって、効率的な集約方法を検討するなど、前例がないことでもあらゆる検討を行い、積極的に挑戦しています。

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MESSAGE
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可能性に満ちた水力発電に挑戦できる

水力発電は、環境や経済性に優れており、灌漑や観光にも密着した地域共生価値の高い事業です。また、水力事業は100年以上前から続く技術であり、デジタル技術の活用余地のある事業でもあると考えます。その水力事業の価値向上のために日々充実感のある会社生活を送っています。挑戦することの楽しさ、新しい課題と出会う新鮮さなど、ポジティブに考えた方が楽しい社会人生活を送ることができます。ぜひ多くのことに挑戦し、多くのことを学んでみてはいかがでしょうか。さらに、当社で水力発電事業の価値を向上させたい、挑戦したいという人をお待ちしています。

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