変電所は、発電所でつくられた電気を効率的にお客さまのもとへ運ぶため、電気を集めて、電圧を変換し、次の変電所や配電線に電気を分配する中継地点の役割を担っている場所です。また、送電線や配電線に電気的な事故や故障が発生した場合に、公衆災害を防ぐため電気の供給を一時的に停止し、その後、事故原因を除去して迅速に復旧するよう、送配電設備を保護する役目も、変電所が担っています。変電部門は、電力流通の拠点である変電所の工事・維持・運用に関する業務に従事しており、品質の良い電力を安定的に供給することを使命としています。また、再生可能エネルギー電源の主力化に向けた取り組みにも力を入れており、時代の変化に柔軟に対応しながら、安定した電力供給を支えています。
変電所は、電圧を変換する変圧器、家庭用ブレーカと同じ役割を持つ遮断器、変電機器の制御・保護を行う配電盤、電線・ケーブル、系統用大型蓄電池などの多様な機器で構成されています。私たち変電部門は、変電所の増強計画、建設工事、運転・保守を担っているほか、佐渡島・粟島・飛島の離島水力・内燃力発電所も管轄しています。扱う電圧も、電力供給に用いる超高電圧(500,000ボルト)から、機器の制御に用いる低電圧(100ボルト)まで、幅広いのが特徴です。こうした数多くの機器を安全に取扱い、電力の安定供給を果たすため、変電部門の社員には多岐にわたる知識・技術が必要とされ、柔軟な対応力も求められますが、やりがいや達成感も大きな部門です。
激甚化する災害に対するレジリエンス強化への対策や、再生可能エネルギー電源の主力化に向けた増強工事への取り組みを進めています。また、デジタル技術の開発・導入にも取り組んでおり、これまで培ってきた確かな技術力に加えて、最新のデジタル技術も導入することによって、業務効率化と品質向上を達成し、これからも安定供給という最重要責務を果たしながら、地域から必要とされる会社であり続けられるよう努めていきます。
震災対応に心を動かされ、入社を決意
私は山形県で生まれ育ち、幼い頃から当社は身近な企業の一つでした。東日本大震災を契機に、当社の停電・災害復旧に対する思いや取り組む姿勢を知り、幾度とない自然災害へ対する粉骨精神を感じたことで、「地元の電力会社」という存在から、「地元に貢献するため入社すべき会社」という認識に変わりました。また、ライフラインを扱う重要な仕事を担っている中で、変電は電力供給の面で全部門と物理的な接点があり、他部門の業務を結び付ける「節」の役割を果たせると思い、当部門を志望しました。 |
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キャリアサマリー
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変電機器担当として方針検討や査定を行う
現在の業務内容は、変圧器(巻線機器)などの購入計画・仕様・メンテナンス等に関する方針を立案・決定・改訂に関わる業務、製造メーカから提示される機器仕様の査定、工場試験の立ち会いなどです。また、新技術・新製品の適用に関する検討や、他電力会社の方々との意見交換なども行っています。部門の業務をよりよくするために、現場の方々と一緒に変革にチャレンジできること、そして、それらを主導できる立場にあることは、非常にやりがいを感じます。当然、主担当として一人で考える時間はありますが、周りと相談しながら、フォローし合いながら一丸となって進めていく雰囲気があるので、仕事に取り組むモチベーションを維持することができています。 |
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常に知識を吸収する姿勢を忘れず精進
今の部門では、常に挑戦者という意識で仕事をしています。社内で決められたルールや、諸先輩方の成功事例・前例はあり、それらを踏襲しつも、自分の創意工夫と管理職との相談などによって、いくらでも仕事のやり方は改善・変革することができると考えます。自分の業務については、自ら率先して調べることはもちろん、周りの人の仕事と積極的に関わりを持つことで、少ない時間で2倍・3倍の知識が身に付きます。自分は周りの人よりも知識・経験が足りていないので、常に知識を吸収するスタンスを忘れないようにしています。知識と経験を積み重ね、上司・先輩方の議論についていけるようになったと感じたとき、また、周囲から頼られる存在になったとき、成長できたと感じます。 |
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仕事も就職活動も「人」が重要
仕事は一人で達成できるものではなく、コミュニケーションがとても大事です。就職活動も同様で、就活生の皆さんが相手にするのは、会社という組織ではなく、人を相手にしているという意識を持つことが必要だと思います。自己分析や面接対策はもちろんですが、就職活動を通して自分が働きたいと思えるパートナー(相手)を見定める、という気持ちを持つことを忘れないようにしてください。 |